春画展 (細見美術館)

昨年、東京の永青文庫で開催され、連日大盛況だったという春画展の巡回展です。


元々はイギリスの大英博物館で開催されて人気を博し、日本に逆輸入された企画展ですね。
サブタイトルが「世界が、先に驚いた」となっています。

ちなみに入場は18歳以上限定。

北斎はもとより、円山応挙、狩野派の絵師たち等、
超メジャーで王道の画家の手によるものばかり。
美人画や浮世絵としてカテゴライズされる作品と同様に、表情や髪、肌、着物、どれも美しく描かれています。

明らかに通常の作品と違うなと思うのは、
作品の一部が不自然なほど拡大されていたり、
身体の向きや姿勢、遠近感がどう見てもおかしかったり…
強調したい部分がものすごくデフォルメされいるんですね。
(18禁ゆえ、内容お察しください)

何故、徳川家御用絵師だったりするスターが
このように俗っぽい作品を数多く描いたのでしょうか?

春画は、享保の改革で発行が禁止されるまでは
庶民の娯楽であったり、子孫繁栄や武運長久のために製作されて
将軍家でさえ嫁入り道具として持たせたりと、
身分を問わず親しまれていたものだったのだそうです。

数年前の大河ドラマ. 「江」で、
上野樹里ちゃん演じる江が嫁入り前に
乳母からおそらく春画を見せられて、
ぎゃーっと叫んでいたのを思い出しました。
教育書として使われてたんでしょうね〜

2月6日から始まりましたが、京都も大盛況でした!
まだ入場制限にはなっていませんでしたが、
どの展示室も見学者がひしめきあっていましたので、
観覧には少し時間がかかりそうです。

前期、後期と展示期間が分かれていて(展示替あり)
4月10日までの展示です。
春の始まりに京都で春画展、ぜひぜひ。













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