2015年に観た美術展ベスト3(第1位)

1位

琳派 京(みやこ)を彩る (国立京都博物館)


昨年2015年は琳派400周年

(同時に大阪の陣400年でもある)

本阿弥光悦が徳川から京都の鷹峯の地を

芸術村的な場所として拝領した年から400年。

拝領というか、関東ベースの徳川が

関西ベースの人の謀反を恐れ

(文化人はなにかと影響力を持っているので。)

京都のはずれに閉じ込めた?!とも言えます。。。


その琳派400周年のおかげで、

昨年は全国各地で多くの琳派関連展示が

開催されました。

この展示はその中でも最大規模といえる、

もう数十年間は見ることができないかな・・・

と思えるほどの琳派関連の著名な作品が

一堂に会した大型展示でした。

これが一位、ベタですみません。


期間中ずっと、長時間待ちの行列ができていた

人気の展示でしたので、

ご覧になった方も多いかも。


私も合計3回見に行きました。

特に国宝や重要文化財は

公開期間が短く設定されており、

このわずか1か月半余りの展示期間中も

展示替えが何回も細かく行われていました。


その中でも、

琳派を代表する圧巻のラインナップの中の

さらに超目玉。

「風神雷神」三作が一室に集められ

同時に見られるという贅沢な期間がありましたね!


俵屋宗達作 風神雷神図 

建仁寺蔵

尾形光琳作 風神雷神図屏風 (二曲一双)

東京国立博物館蔵


酒井抱一作 風神雷神図屏風 (二曲一双)

出光美術館蔵

ゴールドの背景に、どどんと風神・雷神を配置。

どれも圧倒的な迫力です。

でもよく見ると、ゆるキャラのような

愛嬌のあるお顔立ち。というところも、

幾多の時代を経てなお

多くの人から愛される理由かも。


やはり俵屋宗達の作品が

本家本元感の威厳をそなえた風格で

私が見に行ったときは一番人気のようでした。

光琳、抱一と見て進むと

「やらかしたな・・・」と

声に出して言っていた人も。。。

前人の大作をリスペクトしつつ

オリジナリティを加えて製作したあとの2作品も

私はそれぞれに大好きです。


風神雷神のほかにも、絵画にとどまらず

大好きな琳派の素晴らしい作品を

数多く楽しめた幸せな展示でした。


今年も、見に行きたい魅力的な展示が

数多く予定されています。

私の新年の抱負の一つは、

昨年観た以上の数の美術展を見ること。


数がすべてではありませんが、

次はいつ観られるかわからない展示も多い中、

観たいと思ったものは、逃さず観ておきたい!

という自分へのコミットメントです。


また、観て印象に残った展示のことも

ブログに記していきたいと思います。



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