2015年に観た美術展ベスト3(第2位)
2位
画鬼 暁斎(三菱一号館美術館)
むしろあまり好みでない画風かも、と思いながら見に行ったら完全にはまってしまった、昨年一番のダークホース的な展示でした。
子供のころから絵の才能を発揮、まだ幼いころに河原に落ちていた生首(!)を拾ってきてデッサンの材料にしたという大変パンチの効いた有名な逸話を持つ方。
そんな暁斎の、創作に命かけてた気迫が伝わる作品たちにすっかり圧倒されてしまったのです。
生涯にわたって家族のような親密な付き合いのあった弟子のコンドル(建築家として活躍)との絆の強さを感じる絵日記も印象的。
来客が多かった暁斎は、家に来た人々や外出先の出来事を毎日絵日記として綴っていたそうです。(自宅でもお出かけ先でも頻出する仲良しコンドル・・・)
絵日記の、ゆるキャラを描いているような、ゆるーい画調もまた魅力的。
鬼気迫る筆遣いで画鬼と呼ばれた暁斎。
ひたすら攻めてるその姿勢が格好良くて、すっかり惚れてしまいました!
河鍋暁斎美術館(埼玉県)には行ったことがないので、ぜひ訪れて暁斎ワールドに浸ってみたいと思います。
0コメント